基礎英語・文法

基礎英語 第15回『接続詞 – ③』 -基礎から効率的に楽しく英語をマスターする勉強法

【第15回授業 : 『接続詞-③』】

お久しぶりです。3週間ぶりの基礎英語授業の更新です。みなさん、前回までの内容は覚えていますでしょうか?
前回は『副詞節を作る接続詞』を学習しました。今回は『名詞節を作る接続詞』を学習します。前回と同様、これらの接続詞には節、つまり「 S + V ~ 」が続きます。

【この回での理解目標】

名詞節を作る接続詞にはどんなものがあるか、そして使い方をマスターしましょう。

【説明】

名詞節を作る接続詞は2つです。 that , whether です。
これらの接続詞を文につけることで「文(S + V ~)を名詞のかたまりにする」ことができます。そうすることでその部分は名詞として扱われ、例えば「S+V+C」の文型の「C」(補語)の部分に持ってこれたり、「S+V+O」の文型の「O」(目的語)の部分に持ってこれたり、または前置詞の目的語として持ってこれたりできます。
なかなか説明しづらいですので、実際に例文を見ながら感覚をつかんでいきましょう!

まずはこれらの接続詞を使って文(S + V ~)を補語(C)に持ってくるパターン
that S V ~ 「 SがVするということ
(例)
困ったことは彼が車を運転できないということだ。
(困ったことに、彼は車の運転ができないのです)
The trouble is that he can’t drive.
< >の文型ですね!

whether S V ~ 「 SがVするかどうか
(例)
問題は彼が時間通りに来てくれるかどうかだ。
The question is whether he will come on time.
< >の文型ですね!
 
 
ややこしい内容ですので何週かに分けて説明しますね!
それよりもまずはこれまで習った内容を復習して完璧にしておいてくださいね!^▽^/♪
 
 
 
 

次回(7月28日)は、第15回授業: 『接続詞-④』です。

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基礎英語 第14回『接続詞 – ②』 -基礎から効率的に楽しく英語をマスターする勉強法

【第14回授業 : 『接続詞-②』】

前回の「接続詞」の続きです。今回は、主節の動詞を修飾する副詞節を作る接続詞をいくつか紹介します。
これらの接続詞には節(副詞節)、つまり「 S + V ~ 」が続きます。

【この回での理解目標】

副詞節を作る接続詞にどんなものがあるか、そして使い方をマスターしましょう。

【説明】

それではさっそく副詞節を作る定番の接続詞を7つ紹介します。これら以外にもありますので、その都度覚えていきましょう。
when , until , before , after , if , even if , because

では例文で感覚を身につけていきましょう。
when S V ~ 「 SがVするとき
(例)
そこに行ったときに私はその本を買いました。
When I went there, I bought the book.

私は若いとき、京都に住んでいました。
When I was young, I lived in Kyoto.

until S V ~ 「 SがVするまで
(例)
彼がここに戻ってくるまでここに居てください。
until he comes back here, stay here.

before S V ~ 「 SがVする前に
(例)
出かける前に自分の部屋を掃除しなければいけませんよ。
Before you leave, you have to clean your room.

after S V ~ 「 SがVした後に
(例)
宿題が終わってから(終わった後に)夕食を食べます。
After I finish my homework, I will eat dinner.

if S V ~ 「 もしSがVしたら
(例)
もしあなたがその試合に勝ったらプレゼントをあげます。
If you win the game, I will give you a present.

even if S V ~ 「 たとえSがVしたとしても
(例)
たとえ今回は失敗したとしても、また挑戦できますよ。
Even if you fail this time, you can try again.

because S V ~ 「 SがVするので
(例)
彼女は誰にでも親切なので私たちは彼女が好きです。
Because she is kind to everyone, we like her.
 
 
 
 
★主節(結論の節)と副詞節は順番を入れ替えてもOK!
(例)
そこに行ったときに私はその本を買いました。
When I went there, I bought the book.
=I bought the book when I went there.
 
 
また、副詞節内では、未来のことを言うときでも現在形で表します。(becauseは対象外です)
ただし、主節のほうは未来のことなら未来時制で表します。
(例)
彼がここに戻ってくるまでここに居てください。
until he comes back here, stay here.

もしあなたがその試合に勝ったらプレゼントをあげます。
If you win the game, I will give you a present.

【例文】

私が二十歳の頃、家族でカナダに行きました。
When I was 20 years old, I went to Canada with my family.

彼が仕事を終えるまで私は家に帰れません。
I cannot go home until he finishes his job.

アルコールを飲んだ後は、運転してはいけません。
After you drink alcohol, you must not drive.

彼がここに来る前に君の部屋を掃除しなさい。
Clean your room before he comes here.

もし携帯電話を持っていないなら私の携帯電話を使っても良いですよ。
You can use my cell phone if you don’t have a cell phone.

たとえパソコンを使えなかったとしてもそれについて心配しなくていいですよ。
Even if you can’t use PCs, you don’t have to worry about it.

日本史が好きなので、日本史についての本が欲しいです。
Because I like Japanese history, I want a book about it.
 
 
 

次回(7月14日)は、第15回授業: 『接続詞-③』です。
少し期間が空きますのでその間に復習しておいてくださ~い♪^0^/

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基礎英語 第14回『接続詞 – ①』 -基礎から効率的に楽しく英語をマスターする勉強法

【第14回授業 : 『接続詞-①』】

みなさん! 前回までの学習内容はしっかりと理解できましたでしょうか?? もし、理解していない回があるのであれば先にそちらを勉強しなおしてください。今回(14回授業)からはすべてこれまで習ったことを使って、そして応用して学習していきますので、理解していないままだとこの先必ずつまずきます。

さて、今回は「接続詞」を学習します。「接続詞」とは、ことばを結びつける働きをする品詞です。語と語、句と句、そして節と節どうしを結びつける働きをします。

【この回での理解目標】

接続詞にはどんなものがあるか、そして使い方を理解していきましょう。

【説明】

今回紹介する接続詞は次の4つです。
and , but , or , so

ではさっそく例文で感覚を身につけていきましょう。
語と語を結びつける
(例)
タカシとヒロシは旧友です。
Takashi and Hiroshi are old friends.

私は店で本を一冊買って、家で読んだ。
I bought a book at a shop and read it at home.

それはコーヒーではなく、お茶です。
It is not coffee but tea.

タカシもしくはヒロシが毎日ここに来ます。
Takashi or Hiroshi comes here every day.
 
 
句と句を結びつける
(例)
彼は学校と家で一生懸命英語を勉強しています。
He studies English hard at school and at home.

私たちは京都ではなく、奈良に行きました。
(京都に行かなかったが、奈良に行った。)
We didn’t go to Kyoto but to Nara.

あなたは電車で旅行したの?それとも飛行機で?
Did you travel by train or by plane?
 
 
節と節を結びつける
(例)
太陽が沈み、そして月が昇った。
The sun set and the moon rose.

彼の名前を呼んだが、彼は返事しなかった。
I called his name, but he didn’t answer.

昨日遅くに帰宅したので、洗濯することができなかった。
I came home late last night, so I couldn’t do the washing.

彼は頭痛がしたので、病院に行った。
He had a headache, so he went to the hospital.
 
 
 
それぞれの接続詞の意味をおさらいしておきます。
and
と[や]」「~、そして

but
~、しかし[だけど]

not A but B
ではなく、Bだ

or
かまたは」「~、それとも

so
~、だから[なので]

ちなみに、上記の例文で、”Takashi or Hiroshi comes here every day.”(タカシもしくはヒロシが毎日ここに来ます。)とあります。このように “A or B” が主語の場合、動詞の形は “B” の人称・数に合わせます。
(例)
He or I am ~. 彼もしくは私が~です。
They or she is ~. 彼らもしくは彼女が~です。
He or she makes ~. 彼もしくは彼女が~を作ります。
She or I make ~. 彼女もしくは私が~を作ります。 などなど
 
 
 
 
また、”and” と “or” については以前習った命令文の後につけた使い方もあります。
(例)
この道に沿ってまっすぐ行きなさい。そうすれば駅が見えますよ。
Go straight along this street, and you can see the station.

一生懸命勉強しなさい。さもないとあとで後悔しますよ。
Study hard, or you will be sorry later.
 
 
 
 

次回(6月23日)は、第14回授業: 『接続詞-②』です。

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基礎英語 緊急企画!『オバマ米大統領 広島スピーチ』 -基礎から効率的に楽しく英語をマスターする勉強法

【緊急企画!:『オバマ米大統領 広島スピーチ』】

オバマ米大統領が2016年5月27日、広島市の平和記念公園を訪問し、原爆死没者慰霊碑に献花しました。米国の現職大統領として初めてのことです。広島に原子爆弾が投下された1945年から実に71年という年月が経ちました。
オバマ氏は慰霊碑前で演説を行い、『核兵器なき世界』を追求する決意を改めて表明しました。

私はこのスピーチを聞き、世界平和は我々一人ひとりの手にかかっているということを改めて実感しました。

さてさて、オバマ大統領の広島訪問ということもあり、今回は緊急企画として「オバマ大統領 広島スピーチ」の全文を日本語を併記して紹介します! 世界平和という大きなテーマですが、オバマ大統領がスピーチした英文も一文一文見ていけば、みなさんがこれまでの13回授業までに学習した内容がたくさん含まれています! 学習した内容が含まれている部分を赤色に変えて太字にしていますので、一度チェックしてみてください!本当はもっとたくさん学習した内容が散りばめられているのですが、まだ習っていない文法と混ざり合っているため、今回はみなさんが第13回授業までに習った内容だけが入った箇所のみを赤色に変えさせていただいております。 『あっ!これ習ったやつだ!』とか『意外と知ってる単語や文法が使われているなぁ~Σ(゜0゜)』って気付くはずです! 実際にネイティブが使っている英語を見たり聞いたり読んだりして少しでも英語を身近に感じてもらえればと思います!!

【オバマ米大統領 広島スピーチ全文】

1、
Seventy-one years ago, on a bright cloudless morning, death fell from the sky and the world was changed. A flash of light and a wall of fire destroyed a city and demonstrated that mankind possessed the means to destroy itself.
 
71年前のよく晴れた雲のない朝、空から死が降ってきて世界は変わった。閃光(せんこう)と火の壁が町を破壊し、人類が自らを滅ぼす手段を手にしたことを示した。

2、
Why do we come to this place, to Hiroshima? We come to ponder a terrible force unleashed in the not so distant past. We come to mourn the dead, including over 100,000 Japanese men, women and children, thousands of Koreans and a dozen Americans held prisoner.
 
我々はなぜここ広島を訪れるのか。それほど遠くない過去に解き放たれた、恐ろしい力について思いを致すためだ。亡くなった10万人を超える日本の男性、女性、子供たち、数千人の朝鮮半島出身の人々、そして捕虜になった十数人の米国人を追悼するためだ。

3、
Their souls speak to us. They ask us to look inward, to take stock of who we are and what we might become.
 
彼らの魂は我々に内面を見つめ、我々が何者であるか、これからどのようになっていくのかを考えるように語りかけている。

4、
It is not the fact of war that sets Hiroshima apart. Artifacts tell us that violent conflict appeared with the very first man. Our early ancestors, having learned to make blades from flint and spears from wood, used these tools not just for hunting but against their own kind.
 
広島を際立たせているのは戦争という事実ではない。歴史的な遺物をみれば、暴力による争いが初期の人類からあったことが分かる。我々の初期の祖先は石から刃物を作り、木からヤリを作る方法を学んだ。こうした道具を狩りだけでなく、同じ人類に対しても用いるようになった。

5、
On every continent the history of civilization is filled with war, whether driven by scarcity of grain or hunger for gold, compelled by nationalist fervor or religious zeal. Empires have risen and fallen, peoples have been subjugated and liberated, and at each juncture innocents have suffered — a countless toll, their names forgotten by time.
 
世界の文明の歴史は穀物不足や黄金への欲望、民族主義や宗教的熱意といった理由で、戦争で満ちている。帝国は台頭し、衰退した。人々は支配されたり解放されたりしてきた。節目節目で苦しんできたのは罪の無い人々であり、数え切れない彼らの名前は時とともに忘れ去られてきた。

6、
The World War that reached its brutal end in Hiroshima and Nagasaki was fought among the wealthiest and most powerful of nations. Their civilizations had given the world great cities and magnificent art. Their thinkers had advanced ideas of justice and harmony and truth, and yet the war grew out of the same base instinct for domination or conquest that had caused conflicts among the simplest tribes, an old pattern amplified by new capabilities and without new constraints.
 
広島と長崎で残虐な終わりを迎えた世界大戦は、最も豊かで強大な国の間で起きた。彼らの文明は世界に偉大な都市、素晴らしい芸術をもたらしてきた。思想家は正義と調和、真実という概念を発展させてきた。しかし戦争は初期の部族間であった支配や征服と同じような本能から生まれてきた。新たな能力が、支配欲や征服欲が争いを呼ぶという古くからの構造を増幅させた。

7、
In the span of a few years some 60 million people would die: men, women, children — no different than us, shot, beaten, marched, bombed, jailed, starved, gassed to death.
 
数年の間におよそ6千万人の命が奪われた。我々と変わらない男性や女性、子供たちが銃撃され、打たれ、連行され、爆弾に巻き込まれた。投獄されたり、飢えたり、ガス室に送り込まれたりした。

8、
There are many sites around the world that chronicle this war — memorials that tell stories of courage and heroism, graves and empty camps that echo of unspeakable depravity.
 
世界各地には勇敢で英雄的な行動を伝える記念碑や、言葉には言い表せないような邪悪な出来事を反映する墓や空っぽの収容所など、戦争を記録する場所が数多く存在している。

9、
Yet in the image of a mushroom cloud that rose into these skies, we are most starkly reminded of humanity’s core contradiction — how the very spark that marks us as a species, our thoughts, our imagination, our language, our tool making, our ability to set ourselves apart from nature and bend it to our will — those very things also give us the capacity for unmatched destruction.
 
しかし、この空に上がったキノコ雲の姿は、人類が持つ矛盾を強く思い起こさせる。我々を人類たらしめる思考、想像力、言語、道具を作る能力、我々を自然と区別し、自然を自らの意志に従わせる能力は、大きな破壊的な力も生み出した。

10、
How often does material advancement or social innovation blind us to this truth? How easily do we learn to justify violence in the name of some higher cause?
 
いかにして物質的な進歩や革新がこうした事実から目をくらましてきただろうか。崇高な理由のために暴力をどれだけたやすく正当化してきただろうか。

11、
Every great religion promises a pathway to love and peace and righteousness. And yet no religion has been spared from believers who have claimed their faith has a license to kill.
 
すべての偉大な宗教は愛や平和、正義への道を約束している。しかし、どの宗教も信条のもとで殺人が許されると主張する信者を抱えてきた。

12、
Nations arise telling a story that binds people together in sacrifice and cooperation, allowing for remarkable feats, but those same stories have so often been used to oppress and dehumanize those who are different. Science allows us to communicate across the seas, fly above the clouds, to cure disease and understand the cosmos. But those same discoveries can be turned into ever more efficient killing machines.
 
国の台頭は人々の犠牲と協力を結びつける物語として語られてきたが、人類を抑圧し、人間性を奪う理由にも使われてきた。科学の力で、我々は海を越えて対話し、雲の上の空を飛び、病気を治し、宇宙の真理を知ることができるようになった。しかし同じ科学の発見が、効率的な殺人の機械を生み出すこともある。

13、
The wars of the modern age teach us this truth. Hiroshima teaches this truth. Technological progress without an equivalent progress in human institutions can doom us. The scientific revolution that led to the splitting of an atom requires a moral revolution as well.
 
近代の戦争や広島(での原爆被害)はこの真実を告げている。科学の進歩に見合うだけ人間社会に進歩がなければ破滅が訪れる。原子核の分裂を可能にした科学の進化と同様、道徳の進化も求められている。

14、
That is why we come to this place. We stand here in the middle of this city and force ourselves to imagine the moment the bomb fell. We force ourselves to feel the dread of children confused by what they see.
 
だから我々はこの場所を訪れる。広島の真ん中に立ち、原爆が落とされた時に思いをはせる。目の前の光景に子どもたちが味わった恐怖を感じる。

15、
We listen to a silent cry. We remember all the innocents killed across the arc of that terrible war, and the wars that came before, and the wars that would follow.
 
声なき悲鳴に耳を傾ける。あのひどい戦争やそれまでの戦争、そして未来の戦争の罪なき犠牲者全員に思いを寄せる。

16、
Mere words cannot give voice to such suffering. But we have a shared responsibility to look directly into the eye of history and ask what we must do differently to curb such suffering again.
 
言葉だけではそのような苦しみに声を与えることはできない。歴史を真っすぐに見つめ、再び苦しみを生まないために何を変えなければいけないのかを問う共通の責任がある。

17、
Some day the voices of the Hibakusha will no longer be with us to bear witness. But the memory of the morning of August 6, 1945 must never fade. That memory allows us to fight complacency. It fuels our moral imagination, it allows us to change.
 
いつか、証言をしてくれる被爆者の声を聞くことができなくなる日が来る。しかし1945年8月6日朝の記憶は絶対に消えてはならない。この記憶によって我々は独りよがりではいられなくなる。道徳的な想像力がかき立てられ、変わることができるようになる。

18、
And since that fateful day we have made choices that give us hope. The United States and Japan forged not only an alliance, but a friendship that has won far more for our people that we can ever claim through war.
 
そしてあの運命の日から、我々は希望ある選択をしてきた。日米は同盟だけでなく友情を鍛え、戦争で得られるよりもはるかに大きな利益を勝ち取った。

19、
The nations of Europe built a union that replaced battlefields with bonds of commerce and democracy. Oppressed peoples and nations won liberation. An international community established institutions and treaties that worked to avoid war and aspired to restrict and roll back and ultimately eliminate the existence of nuclear weapons.
 
欧州の国々は連合体を築き、戦場を商業と民主主義の連帯(の地)に変えた。抑圧された人々や国々は自由を得た。国際社会は戦争を回避し、核兵器を制限、削減、ついには廃絶するための機構や条約を作った。

20、
Still, every act of aggression between nations, every act of terror and corruption and cruelty and oppression that we see around the world shows our work is never done. We may not be able to eliminate man’s capacity to do evil, so nations and the alliances that we formed must possess the means to defend ourselves.
 
それでも、国家間の紛争やテロ、腐敗、残虐性、抑圧が世界中にあり、道のりが遠いことを思い知る。人間が悪を働く力をなくすことは難しく、国家や同盟は自分自身を守る手段を保持しなければならない。

21、
Among those nations like my own that hold nuclear stockpiles, we must have the courage to escape the logic of fear and pursue a world without them. We may not realize this goal in my lifetime, but persistent effort can roll back the possibility of catastrophe.
 
しかし我が米国をはじめとする核保有国は、恐怖の理論から逃れ核兵器のない世界を目指す勇気を持たなければならない。私の生きているうちには、この目標を達成することはできないかもしれない。しかしたゆまぬ努力により惨劇の可能性を後退させることはできる。

22、
We can chart a course that leads to the destruction of these stockpiles, we can stop the spread to new nations, and secure deadly materials from fanatics. And yet that is not enough, for we see around the world today how even the crudest rifles and barrel bombs can serve up violence on a terrible scale.
 
新たな国や狂信者たちに恐ろしい兵器が拡散するのを止めることもできる。しかし、それだけでは十分ではない。世界をみれば、非常に原始的なライフルや樽(たる)爆弾がどれだけ大きな破壊力を持つか分かる。

23、
We must change our mindset about war itself — to prevent conflicts through diplomacy and strive to end conflicts after they’ve begun; to see our growing interdependence as a cause for peaceful cooperation and not violent competition; to define our nations not by our capacity to destroy but by what we build. And perhaps above all we must reimagine our connection to one another as members of one human race — for this too is what makes our species unique.
 
我々は戦争そのものへの考え方を変えなければならない。外交の力で紛争を防ぎ、紛争が起きたら終わらせようと努力をすべきだ。国と国が相互依存関係を深めるのは、平和的な協力のためで、暴力的な競争のためではない。軍事力によってではなく、何を築き上げるかで国家を評価すべきだ。そして何にも増して、同じ人類として、互いのつながりを再び考えるべきだ。それが、人間が人間たるゆえんだ。

24、
We’re not bound by genetic code to repeat the mistakes of the past. We can learn. We can choose. We can tell our children a different story, one that describes a common humanity, one that makes war less likely and cruelty less easily accepted.
 
遺伝情報のせいで、同じ過ちを繰り返してしまうと考えるべきではない。我々は過去から学び、選択できる。過去の過ちとは異なる物語を子どもたちに語ることができる。我々は同じ人間であると伝え、戦争を今よりも起きにくくし、残虐さが簡単には受け入れられなくなるような物語だ。

25、
We see these stories in the Hibakusha: the woman who forgave a pilot who flew the plane that dropped the atomic bomb because she recognized what she really hated was war itself; the man who sought out families of Americans killed here because he believed their loss was equal to his own.
 
我々はこうした物語を被爆者から学ぶ。原爆を落としたパイロットを許した(被爆者の)女性は、憎むべきはパイロット個人ではなく戦争そのものだと理解していた。日本で殺された米兵の家族を探し当てた(日本人)男性は、米国人も自分と同じように家族を亡くした喪失感を抱えていると感じた。

26、
My own nation’s story began with simple words: “All men are created equal, and endowed by our Creator with certain unalienable rights, including life, liberty and the pursuit of happiness.”
 
私の国の物語はシンプルな言葉で始まる。「すべての人は平等で、神によって生命や自由に加え、幸福を追求する譲歩不可能な権利を与えられている」

27、
Realizing that ideal has never been easy, even within our own borders, even among our own citizens. But staying true to that story is worth the effort. It is an ideal to be strived for, an ideal that extends across continents and across oceans.
 
この理想を実現することは米国内の米国市民であっても、決して簡単なことではない。しかし、この物語を実現することは、努力に値する。それは努力して、世界中に広められるべき理想の物語だ。

28、
The irreducible worth of every person, the insistence that every life is precious, the radical and necessary notion that we are part of a single human family: that is the story that we all must tell.
 
我々全員は、すべての人間が持つ豊かな価値やあらゆる生命が貴重であるという主張、我々が人類という一つの家族の一員だという、極端だが必要な観念を語っていかなければならない。

29、
That is why we come to Hiroshima, so that we might think of people we love, the first smile from our children in the morning, the gentle touch from a spouse over the kitchen table, the comforting embrace of a parent.
 
我々は、その物語を語るために広島に来る。そして愛する人のことを考える。朝起きてすぐの子どもたちの笑顔、夫や妻とのテーブル越しの温かなふれあい、そして親からの温かな抱擁。

30、
We can think of those things and know that those same precious moments took place here 71 years ago. Those who died, they are like us.
 
こうしたことに思いをはせ、そしてそんな素晴らしい瞬間が、71年前この広島にもあったことを知る。亡くなった人は、我々となんら変わらない人たちだった。

31、
Ordinary people understand this, I think. They do not want more war. They would rather that the wonders of science be focused on improving life and not eliminating it.
 
普通の人ならこうしたことが分かるだろう。彼らは、これ以上戦争が起きることは望まない。彼らは科学は、生命を奪うためではなく、生活をより良くするために使われるべきだと考えている。

32、
When the choices made by nations, when the choices made by leaders reflect this simple wisdom, then the lesson of Hiroshima is done.
 
国家や指導者がこうした単純な知恵を使って(国の方向を)選択するならば、広島の教訓が生かされたことになる。

33、
The world was forever changed here, but today the children of this city will go through their day in peace. What a precious thing that is. It is worth protecting and then extending to every child.
 
ここ広島で、世界は永遠に姿を変えてしまった。しかし今日、この町の子どもたちは平和の中に生きている。なんと貴重なことか。それは守られるべきことで、世界中の子どもたちが同じように平和に過ごせるようになるべきだ。

34、
That is a future we can choose, a future in which Hiroshima and Nagasaki are known not as the dawn of atomic warfare, but as the start of our own moral awakening.
 
それが我々が選びうる未来だ。そして、その未来の中で広島と長崎は、核戦争の夜明けとしてではなく、我々の道義的な目覚めの始まりとして記憶されるだろう。

(英文:共同 / 和訳:日本経済新聞社)
 
 
 
 
 
次回(6月9日)は、第14回授業: 『接続詞』です。
次回までにこれまでの授業内容の復習しておいてくださいね~(^▽^)/

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基礎英語 第13回『これまでのおさらいテスト』 -基礎から効率的に楽しく英語をマスターする勉強法

【第13回授業 : 『これまでのおさらいテスト』】

これまで、英文を作るための基礎の基礎を学習してきました。これまで学習してきたことは、これから習うことの土台となりますので、必ず身につけておきましょう!まずはご自身がこれまでの内容をどれだけ理解できているのかを測るべく、一度下記の問題にチャレンジしてみましょう!

【この回での理解目標】

一発で全問解けなくてもOKです! 苦手なところを見つけることがこの回での目的です。これまでの内容が理解できていないと、これから先学ぶことがどんどんわからなくなってきますので、苦手なところは必ず復習して、理解しておきましょう!

【テスト】

それではテストを開始します。
下記の英文を日本文に、日本文を英文に訳してみましょう。

1,
Where did you go with your friends last night? — I went to the theater with them.

2,
When will he bring the book to me? — I don’t know. Why don’t you call him?

3,
My mom is so angry. I have to go home soon.

4,
Your time is limited. Don’t waste it.

5,
I love the movie star. Could you get me his autograph? — OK. I will try it.

6,
He works at the office from 8:00am to 9:00pm on weekdays. — He must be so busy.

7,
I cannot use this machine. Please show me the instructions. — It is in the box.

8,
Her grandfather was a police officer. He quit his job in the spring of 2013.

9,
Is the cellphone on the desk yours? — No, it isn’t. It should be his.

10,
The bagagge may arrive at your house during the daytime. — It’s OK.

11,
He won the game yesterday. — It can’t be! It must be a joke.

12,
I sent you a letter at the end of last week. Did you get that? — Yes, I did.

13,
He gave me this expensive watch on my birthday! I must use it carefully.

14,
Where does he live? — He lives in Tokyo. His house is near Sky Tree.

15,
I can’t find my wallet. — Shall I lend you the money? — Thank you! I won’t forget your kindness.

16,
私にケーキを作っていただけますか? — オッケー。おいしいケーキを作ってあげよう。

17,
その映画のチケット5枚とれた? — うん、とれましたよ。

18,
彼は医者です。大阪城近くのABC病院で朝9時から夜10時まで働いています。

19,
どうやってそこに行ったの? — 父親と歩いてそこまで行きました。

20,
明日カバンを買うつもりなの。どこに行ったほうがいい? — XYZ店に行ってみたら?

21,
彼女は毎日一生懸命英語を勉強しています。近い将来英語を話せるようになるでしょう。

22,
適度な運動はあなたの健康に良いですよ。やってみたらどうです?

23,
いつ洗車するつもり? とても汚れているわよ。 — 来週の頭までにはやります。

24,
放課後彼女は毎日友達とテニスをしています。 テニスが大好きにちがいない。

25,
彼とそのアイディアについて話し合いました。 — 彼はそれについてどう思っているの?

26,
机の上の本取ってくれませんか? — いいですよ。

27,
彼らを遊園地に連れて行ってあげて。 彼らジェットコースターが大好きなの。

28,
なぜ彼女は毎日英語を勉強しているのですか? — だって彼女の仕事に必要だからだよ。

29,
これは何ですか? — それはノートパソコンです。 タカシがそれを私にくれました。

30,
昨日誰と美術館に行ったの? — タクヤとそこに行きました。 絵がとてもきれいでした。

6月2日はお休みです。
次回(6月9日)は、第14回授業: 『接続詞』です。
次回までにこれまでの授業内容の復習しておいてくださいね~(^▽^)/

答えは下記の通りです。
※ドラッグして確認できます。
1, 昨晩友達とどこに行ったの? — 彼らと映画館に行きました。
2, いつ彼は私にその本を持ってくるの? — 知りません。彼に電話してみたら?
3, 私の母がとても怒っています。すぐに家に帰らなくちゃ。
4, あなたの時間は限られています。無駄にしないように。
5, その映画スターが大好きです。彼のサインを手に入れていただけませんか? — いいよ、やってみます。
6, 彼は平日朝8時から夜9時まで会社で働いています。 — 彼はとても忙しいにちがいないですね。
7, この機械を使えません。説明書を見せてください。 — 箱の中にありますよ。
8, 彼女の祖父は警察官でした。2013年の春に仕事を辞めました。
9, 机の上にある携帯電話はあなたのですか? — いいえ、彼のもののはずですよ。
10, その荷物は昼間にあなたの家に着くかもしれません。 — 大丈夫ですよ。
11, 彼は昨日その試合に勝った。 — ありえない! 冗談にちがいない。
12, 先週末にあなたに手紙を送りました。 受け取りましたか? — はい、受け取りましたよ。
13, 彼が私の誕生日にこの高価な腕時計をくれました。大事に使わなくちゃ。
14, 彼はどこに住んでいるの? — 彼は東京に住んでいます。彼の家はスカイツリーの近くです。
15, 財布が見つからないわ。 — お金貸しましょうか? — ありがとう! あなたの親切を忘れません。

16, Could you make me a cake? — OK. I will make a delicious cake for you.
17, Did you get five tickets for the movie? — Yes, I did.
18, He is a doctor. He works at ABC hospital near Osaka castle from 9:00am to 10:00pm.
19, How did you go there? — I walked there with my father.
20, I will buy a bag tomorrow. Where should I go? — Why don’t you go to XYZ shop?
21, She studies English hard every day. She will be able to speak English in the near future.
22, Moderate exercise is good for your health. Why don’t you try it?
23, When will you wash your car? It is very dirty. — I will do it by the beginning of next week.
24, She plays tennis with her friends after school every day. She must love tennis.
25, I talked about the idea with him. — What does he think about it?
26, Will you pass me the book on the table? — Sure.
27, Take them to the amusement park. They love roller coasters.
28, Why does she study English every day? — Because she needs it at work.
29, What is this? — It is a laptop. Takashi gave it to me.
30, Who did you go to the museum with yesterday? — I went there with Takuya. The paintings were so beautiful.

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