【第11回授業 : 『助動詞-②』】
前回の「助動詞」の続きです。今回は前回紹介した助動詞の「否定文」と「助動詞の書き換え」を学びます。
【この回での理解目標】
各助動詞の否定形になったときの意味の変化と、助動詞から一般動詞(又はbe動詞)を使った形への変化の仕方を覚えましょう。
【説明】
第11回授業『助動詞-①』でも書きましたが、もう一度「助動詞」を使う際のルールを確認しましょう!
★助動詞とはその名の通り、「動詞を助ける」働きをします。つまり動詞だけでは表せない意味を補う役割をします。
助動詞を使う際には以下の表内にあるルールがあります。すべての助動詞にも共通して言えることなので覚えておきましょう。
上の表②にも記載したとおり、助動詞の直後の動詞は原形になります。
そして上の表⑤に記載したとおり、否定文を作る場合は助動詞の直後に「 not 」を置き、疑問文を作る場合は助動詞を文頭に置きます(主語と入れ替える)。
では、よく使われる助動詞を紹介します。
※各助動詞は日本語で2つ以上の意味を持っています。
文脈によってどの意味かを読み解いたり、使い分けてください。
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それでは本題に入ります。 今回は助動詞の否定形を勉強します。
上のルール⑤に書いてある通り、助動詞の直後に「 not 」を置き、否定の意味を表します。
ただし、それぞれの助動詞が否定形になったときの意味の変化には注意が必要です!!
下記の表でそれぞれの意味を覚えておきましょう!
※日本語で2つ以上の意味を持った否定形もあります。
文脈によってどの意味かを読み解いたり、使い分けてください。
そして、助動詞の書き換えについて紹介しておきます。
もちろん全く同じ意味というわけではありません。
念のためそれぞれの細かい意味の違いを下に記載しておきます。
そして、最後の「 must 」と「 have to 」に関しては、否定形になったときに意味がガラッと変わりますのでお間違えのないように!! 下にそれぞれの意味を記載しておきます。
さて、最初に紹介した助動詞を使う際のルールの中に、「④助動詞の直後にほかの助動詞が続くことはない」とあります。なのでたとえば、『~できるだろう』のように、『~できる(can)』の意味と『~だろう(will)』の意味を織り交ぜて使いたい場合は、上に紹介した『一般動詞(またはbe動詞)を使った表現』を使えばこの問題は解決します。
(例)
近い将来、あなたは英語が話せるようなるでしょう。
You will be able to speak English in the near future.
(←「~できる(can)」と「~でしょう(will)」の意味を含んでいる)
★You will can speak ~ とはできないので、「 can 」を「 be able to 」に書き換えている!
誰かがこの部屋を明日までに掃除しなければならないだろう。
Somebody will have to clean this room by tomorrow.
(←「~しなければならない(must)」と「~だろう(will)」の意味を含んでいる)
★Somebody will must clean ~とはできないので、「 must 」を「 have to 」に書き換えている!
さてさて!!! かなりいろいろなことを書かせてもらいました!(汗)
いきなりすべてを覚えようとしても大変ですので焦らずゆっくり!! やはり見て覚えるよりも自分で英文を作ったり、いろいろな英文を読んだりしたほうが感覚で身につけられると思いますので、面倒くさがらずにトライしてみましょう!\(^0^)/
【例文】
では、さっそくこれらの助動詞を使った例文を見ながら、かたちを覚えていきましょう。
彼女はあまり上手に泳げない。
She cannot swim very well.
そんなことが本当だなんてありえない。(本当のはずがない。)
It can’t be true.
あの本はおもしろくないかもしれない。
That book may not be interesting.
一人でそこに行くべきじゃないよ。
You should not go there alone.
ここでたばこを吸ってはいけません。
You must not smoke here.
(雲の動きを見ながら)明日は雨が降るだろう。
It is going to rain tomorrow.
もう家に帰らなくちゃ。
I have to go home now.
手伝わなくてもいいですよ。
You don’t have to help me.
昨日そのチケットを手に入れることができた。
I was able to get the ticket yesterday.
子供の頃、私はギターを弾くことができました。
When I was a child, I could play the guitar.
※「子供の頃、」・・・「 When I was a child, 」
彼は明日までに宿題を終わらせなければならない。
He has to finish his homework by tomorrow.
彼女はそれを支払わなくてもよい。
She doesn’t have to pay for it.
次回(5月12日)は、第12回授業: 『命令文・依頼文・提案・誘い』です。
【問題】
下記の英文を日本文に、日本文を英文に訳してみましょう。
① The rumor can’t be true.
② He cannot speak French.
③ We are going to study abroad next year.
④ You don’t have to read this book.
⑤ You must not read this book.
⑥ You shouldn’t drink it.
⑦ 君が彼に本を買ってあげる必要はないよ。
⑧ すぐに彼女は英語を話せるようになるだろう。
⑨ タカシはそのパーティに来ないかもしれない。
⑩ 彼が病気のはずがない。
⑪ 昨日お気に入りの自転車を買うことができた。
⑫ 明日の夕方までにこの仕事を終わらせなければならないですか?
---いいえ、その必要はないですよ。
答えは下記の通りです。
※ドラッグして確認できます。
①そのうわさは本当のはずがない。
②彼はフランス語を話せません。
③私たちは来年留学に行く予定です。
④この本を読まなくてもいいですよ。
⑤この本を読んではいけません。
⑥それを飲むべきではないです。
⑦You don’t have to buy him a book.
⑧She will be able to speak English soon.
⑨Takashi may not come to the party.
⑩He cannot be sick.
⑪I was able to buy my favorite bicycle yesterday.
⑫Do I have to finish this job by tomorrow evening? — No, you don’t have to.